福井の未来を、
自分たちの視点で描く

  • 工学部 物質?生命化学科2年 新西 匠さん(北海道立函館中部高等学校 出身)
  • 工学部 建築?都市環境工学科2年 大辻 陽生さん(敦賀気比高等学校 出身)

 大学生を対象とした福井県の議員インターンシップ。新西さんと大辻さんはその活動の一環として「未来自治体全国大会」に福井県代表として出場し、全国2 位という結果を収めました。大会では、30 年後の自分たちのまちのビジョンを思い描き、そのビジョンを実現するための10年後の政策と現実的な予算案を考えます。新西さんと大辻さんらのチームは、水素燃料の自動運転バスを使った人手不足対策や、伝統工芸とエコツーリズムを組み合わせた観光振興策など、交通、観光、エネルギーの3 分野から、それぞれの関心や調査結果を生かした提案を行いました。
 審査では、政策の具体性と実現可能性、そして将来への希望を感じさせる点が評価されました。北海道出身の新西さんは、福井を“外から” 見つめる立場だからこそ、地域の潜在的な課題に気づきやすかったと話します。一方、敦賀出身の大辻さんは、地元で学び育った経験をもとに、地域に根ざした視点でアイデアを形にしました。異なる立場から見た福井の姿が、互いを補い合い、地域課題への深い理解と的確な提案につながりました。
 「大勢の前でプレゼンをすることで自信がついた」と語る2 人。今回の経験は、今後の学びや進路に確かな手応えをもたらしたようです。